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「最悪……」
朝寝坊して電車に乗り遅れた……
遅刻の罰則で反省文を書くため居残りさせられた……
当たり前ながら由加には置いてかえられて……
空が少し暗くなり……
校舎に人の気配がない……
「早く帰ろ……」
私は工事してる時計台を避け校舎沿いを歩く……
「危ない!!」
「えっ? キャッ!!」
ガシャーーーーン………
えっ……なに……
大きな声が聞こえた途端、身体が後ろに引っ張られ尻餅をつくとさっきまで居た所に大きな花瓶が落ちてきた……
「大丈夫!?」
目を点にして固まる私に川崎君が駆け寄ってきた……
「えっ……大丈夫……」
「……重い……」
混乱しながらも答えると後ろから声がした……
「えっ…………?
あっ!! ごめん!!」
「……別に……」
振り向くと私の下敷きになった山岸君がいた……
「……この花瓶って校長の……」
落ちてきた花瓶は校長が大切にしてた花瓶で……
なにか行事がある時以外は校長室で管理されてるはず……
なんで上から?
校長室って一階……
それに……大人の男の人でも一人で持ち上げれないくらい大きくて重たいし……
勝手に落ちるわけないよね……
少し遅れて大きな音を聞いた教師や目撃した生徒達が集まってきた……
教師に話をして……
納得したらしくすぐ解放された……
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