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「希咲!!」
次の日学校に行くと私の教室の前に人だかりが出来ていて……
人だかりから教室を覗いてると由加が私を呼んだ……
「おはよ! どうしたの??」
「……なんか教室の壁に……」
由加はそれだけ言うと私の手をひき人だかりをかきわけ教室に入る……
「えっ……」
「……朝学校に来たらこうなってたらしい……」
教室に入って私は息をのむ……
教室の壁……天井……床全てに【死ね】と赤い字で無数に書かれていた……
「なにこれ……」
「ただのペンキらしいんだけど……」
この教室は使えないと教師達が判断し空き教室にクラスみんなで移動した……
なんなのあれ……
壁や床はわかる……
でも天井って……
難しくない?
それに……夜中は警備員がいるし……
脚立やペンキ持って誰かが侵入するのは難しいだろうし……
いまだに混乱してる生徒を尻目に授業は進んでいく……
「この例文訳せよ~……」
昼休みも終わり五時間目の英語……
ピシッ……
黒板に書かれた英文をノートにうつしていると静かな教室に変な音が響く……
ピシッピシッ…………
「えっ……?」
ほとんどの生徒がその音に気づきざわつき出す……
「静かにしろー……」
パリーン……ガシャーーーーン!!!!!!!
「キャーーーー!!!!!!!」
教師が言い終わると同時に教室の窓硝子が全て割れた……
「……嘘……」
「けっ……怪我した奴はいないか!?」
教師が思い出したように叫ぶ……
奇跡的にも怪我した生徒はいなかった……
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