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3.
何だか外が騒がしい。
窓の外を見ると、村の人たちが家の前に集まるのが見えた。
「……?」
一体何があったのだろうか…。
―ガイル!他の国の人たちが来たらしいわよ!―
「うわっ?!いきなり出てこないでよ!ビックリしたなぁ…」
窓を閉めようとした時、ピティが窓の下のほうから顔をだす。
ビックリして高鳴る心臓を押さえて、ピティを睨んだ。
―睨まなくってもいいでしょ~。それより、他国の連中がアンタの家にきたみたいよ!―
「家に?…何の用で?」
―そんなの知らないわよ…。でも、今じじ様が会ってるみたいよ?―
他の国の人がこの国に来るのは初めてに等しい事で、この村の人たちも珍しがって集まってきたのだろう。
ボクも他の国の人がどんな人だかには興味があった。
遠目でならみれるかもしれない。そう思って部屋を出ようとする。
―ちょっと、何処行くの?―
「会ってこようと思って。その、来た人たちに」
―なんでアンタが会うのよ~?じじ様だけで十分でしょ。それよりさ、さっきアンタ歌うたってたでしょ?―
ニタニタと笑いながらピティが言う。
「な、何で知ってるの?!」
ボクはビックリしてピティに駆け寄った。
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