ch-3

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部屋にいる人はどんな人かわからないが、とてつもなく強い力が部屋にたまっているような気がした。   「なんだろう?…どんな人がいるかまではわからないや…」 「そうか…変なことが起きなきゃいいんだがな…」   そういって、男の人は心配そうに部屋のドアを見つめた。   「ボク、ちょっとじじ様に話があるから…そのついでに中にいる人も見てくるよ」 「そうか?…頼むよ」   ボクはにっと笑って部屋のドアを2回ノックした。 少し間があって、じじ様の声がする。   「入りなさい」   あまり聞いた事のない、真剣な声だった。 恐る恐るドアを開ける。   「あの、じじ様…っ」   部屋の中には、5人の見た事のない人たちがいた。 じじ様と向かい合って座っている赤髪の人。 その隣に立つ桃色の髪の人。 客用のソファに座る茶髪の人と青髪の人。 ドアのすぐ横に立つ白髪の人。 そして、その人たちに付き添うようにしている精霊たち。   「どうしたんじゃ?こんな夜更けに」 「あのっ…少し外に出てきてもいいですか?ピティと会う約束をして…」 「あぁ…構わないよ。だが、早く帰ってくるんじゃぞ?」 「はいっ。…それじゃあ…」 「悪魔…か……」
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