ch-3

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ドアを開けようと、後ろを向いた時、悪魔という声が聞こえて振り返る。 悪魔と言ったのは、じじ様の近くに立つ桃色の髪の人らしい。 その人は、ボクの事を氷の様な目で見ていた。 しばらく見詰め合っていたが、その眼差しに耐えられなくなり、目を逸らして部屋を出た。 外には不安そうにしている人たちがいて、ボクは笑ってその場を去った。 家を出て、走って泉の場所まで行く。 泉に着くと、ピティがヒマそうに待っていた。   ―遅いっ!何してたのよ!― 「ゴメン、じじ様に外でていいか聞いてきたんだよ」 ―まったく…帰ろうかと思った。…でも、他国の奴ら、ガイルのこと悪魔だなんて…許せない―   ピティはそう言って頬を膨らませた。   「な、何で知ってるの?」   驚いてピティに聞くと、ボクの部屋にある水鏡と同じものがじじ様の部屋にもあるらしい。そこから話を聞きだしたそうだ。   ―アンタを悪魔だって言った奴ボコボコにしてやりたいくらいよ。…まぁそんなことしちゃいけないんだけど。…ねえ?― 「ん?」 ―大人になったら、1人に必ず守護精霊がつくんでしょ?― 「守護精霊?」   ボクが首をかしげると、ピティははぁ…とため息をついて説明してくれた。
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