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守護精霊とは、その人を護る為にいる精霊のこと。
多分、じじ様の部屋にいた5人に1体ずついた精霊は守護精霊なのだろう。
その人の命令には絶対服従で、何でもこなす万能精霊だと聞いた。
守護精霊は自分の主人になる人間を探して近寄ってくるらしい。
―私、ガイルの守護精霊になってあげようか?―
「え?」
ピティはボクに背を向けたままそういった。
―そうすれば、ずっと一緒にいられるじゃない。でしょ?―
そう言って振り返ったピティの瞳は不安そうだった。
まるで今にも涙が零れそうなくらい揺れていて、ボクは息を呑む。
―だからさ、私が守護精霊になるから…だから、どっかにいっちゃわないでよ…ガイル…―
「ピティ?…何言ってるの?」
わけがわからなくて、首をかしげる。
ピティは俯いて、1、2滴涙を零した。
ボクが近寄ろうとした瞬間、ピティは顔をあげて、無理に笑ってこういった。
―なんてね。冗談だよ。ビックリした?ガイルがここを出てくことなんてないのに。何言ってんだろう…ははっ―
そういうと、羽を出して泉の上に飛ぶ。そして、一呼吸おいて歌いだした。
「……」
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