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照れくさそうに頭を掻きながらそう言った。
「その隣の方はログ・ウォーマー殿。北国スフィアの騎士です」
「ログ・ウォーマーだ。この旅には警護兼交渉役を任されて同伴している」
「そして最後に、チチャ・フォーメンス殿。聖神国で高位魔術師の称号を得、神選びの儀に選ばれました」
最後に紹介された桃色の髪の女性は、とても冷たい目でルソックを見ていた。
ルソックは気にした風もなく、チチャを見返した。
「…何か、ありましたかね?」
「いえ。別に」
そう言って、きつく睨むと目線を外して俯く。
ルソックは小さく息を吐いて、ユーマに本題に入るよう言った。
「では、本題に入らせていただきます。私達がここへ赴いたわけはおわかりですか?」
「あぁ…なんとなくだがわかっているつもりじゃ」
「そうですか。きっとお察しの通りでしょう。私達はここに神の子を迎えにやってまいりました」
あぁやはりそうか…とルソックは心のそこで思う。
神の子…すなわちガイルの事である。
この者たちはガイルを迎えにここまで来た。神選びの儀のために。
そもそも神選びの儀とは、スナにある大神殿の奥に眠るといわれるこの国の神の声を授かる者を選ぶ儀式の事である。
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