最強が誕生した日

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首を傾げながらユアは言った。男はユアの質問にコクリと頷いて答える。 「っじゃぁさ、お願いがあるんだ」 男は、彼女の言葉に最初は驚いたものの静かに頷く。 彼女たちの言うことは、出来るだけ何でも叶えて上げようと思っているのだ。 せめてもの罪滅ぼしとして……。 「この力の、使い方を教えてほしいの。私には、力が必要だから……」 「っ!!」 弱々しく、か細い声から聞こえて来た予想外の言葉に、男は驚くことしか出来ずにいた。 しかし、彼女の目を見るとそこには決心の様なモノがあるのが分かる。 「何故、力が必要なんだい?」 確かな決意を込めた瞳……彼女が真剣にその言葉を吐いたのは分かっている。 しかし、だからこそ確かめたいと男は思ったのだ。力を求め、何を成そうとしているのか……。
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