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ある程度の理由でなら、彼女の願いは叶えて上げたいと思っている。だが、この世界に仇なすのならここで消さなくてはならない。
男は静かに彼女の回答を待つ。
「……もう二度と、大切な人を失わないために……」
ユアは、コトと握っていた手を少しだけ強めた。
男はあまりのも強い心を持っていた彼女に、目を見開いた。
これほどの……まだこんな五才くらいの幼子がこんなにも強い心を持っていたことに、動揺を隠せなかったのだ。
「分かった……君の言うとおりにしよう」
男はそう言って、ユアに手を伸ばした。
ユアはその手をとり、二人は握手を交わす。
「ようこそ、“虹の協団”へ」
そして、暫く月日が経つとユア・シグナルっと言う少女はその“虹の協団”最強の戦士になるのであった。
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