はじまり
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「なんだ、なんだ~こいつは~」 太った駅員は、毛むくじゃらの顔を近づけて、翼を怪訝そうに眺めた。 「うっ…」 翼は、息を詰まらせて顔を引き攣らせた。 「また、人間が迷い込んだか~、困ったもんだのう。」 毛むくじゃらの駅員は、顔をしかめて、腕組みをした。
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