桜にしか見えねぇよ

5/5
前へ
/12ページ
次へ
さて、いよいよ白髪染めに挑戦してみるわけだけど……。 どうも勝手がわからない。 説明書によると、シャンプーの要領で使えばいいらしい。 それにしても、白髪染めってひどい色しているんだな。 まるでピンク…というか、モロにピンクだ。 これがだんだん黒っぽくなっていくのだろうか? だいぶ時間が経ったがまだピンクだ。 もう染め終えた。 しかし、ピンクのままだ。 葉月「礼などいらん。私はただ、一人の咎人として、この大き過ぎる罪を償おうとしただけだ。 ……そうだな、次会ったとき、そのときは、全て終わった平和な国で……乾杯といこうじゃないか。」 !!!!!!!!! まさか!! 娘に言われるまで全く気づかなかったが、箱を良く見ると カラー:ライトピンク と書かれていた。 どうやら、娘の言うとおり間違えた代物を買ってきてしまったようだ。 鏡に映った自分の頭を見つめ続ける。 どうしよう、このままじゃ息子達に顔向け出来ないわ。 こんな…ピンクの頭じゃ…、ピンクの…、あれ……? 意外とアリじゃない? すると、夫が帰って来た。 フェルナンド・ファブレガス・吉田「ただいま~!!」 伝子「お帰りなさいアナタ」フェルナンド・ファブレガス・吉田「えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(´Д`)」 伝子「驚いた? ちょっといろいろあって、イメージチェンジしてみたんだけど……イカす?」 フェルナンド・ファブレガス・吉田「桜にしか見えねぇよ」 .
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加