835人が本棚に入れています
本棚に追加
/375ページ
なおと結ばれたんだ…
昨日、痛がる私に優しくキスして、ゆっくりでいいよって声を掛けてくれて…
なおの普段見れない表情もたくさん見た。
荒い息、切ない声、求める体…全部が愛しくて、嬉しかった。
大好きだよ…
余韻に浸っていると、突然ドアが開いた。
ガチャッ
「みぃ、起きたかな?」
私服に着替えたなおが顔を出す。
なんか、すごく格好いい…
「う…うん、おはよ」
「おはよ。体…平気?」
顔を赤らめながら、尚哉が聞いてきた。
「うん」
「よかった…
俺、無理させすぎたのかと思ってさ」
「……」
恥ずかしくて黙り込んだ。
「…今日、さぼっちゃったね」
にやっと笑う尚哉を見て、時計をみれば10時を指していた。
「え?!…ごめん!!
私、寝過ぎたよね」
慌てて、布団を握りしめて体を起こす。
「いーよ…ゆっくりしよ、前夜祭なんだしさ」
「なにが?」
「……え?」
「……」
「……」
2人は顔を見合わせて黙る。
最初のコメントを投稿しよう!