36* side 稔

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なおと結ばれたんだ… 昨日、痛がる私に優しくキスして、ゆっくりでいいよって声を掛けてくれて… なおの普段見れない表情もたくさん見た。 荒い息、切ない声、求める体…全部が愛しくて、嬉しかった。 大好きだよ… 余韻に浸っていると、突然ドアが開いた。 ガチャッ 「みぃ、起きたかな?」 私服に着替えたなおが顔を出す。 なんか、すごく格好いい… 「う…うん、おはよ」 「おはよ。体…平気?」 顔を赤らめながら、尚哉が聞いてきた。 「うん」 「よかった… 俺、無理させすぎたのかと思ってさ」 「……」 恥ずかしくて黙り込んだ。 「…今日、さぼっちゃったね」 にやっと笑う尚哉を見て、時計をみれば10時を指していた。 「え?!…ごめん!! 私、寝過ぎたよね」 慌てて、布団を握りしめて体を起こす。 「いーよ…ゆっくりしよ、前夜祭なんだしさ」 「なにが?」 「……え?」 「……」 「……」 2人は顔を見合わせて黙る。
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