過ち

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    理沙が新撰組で 暮していると知った吉田は 凄く驚いたが すぐに考え出した 何せ吉田は 頭がよく回る奴なのだ (理沙をこのまま 新撰組に帰すのは危険だ) 『んーっ!!!』 涙目でもがく理沙を見て 我に返った吉田は ようやく口をふさいでいた手を 離してやった 『っぷはぁぁぁぁぁ』 相当苦しかったのだろう 理沙は何回も 空気を吸い込んだ 『死ぬかと思いました』 そう言って 理沙はキッと吉田を睨んだ 「悪かった…」 『分かればいいんです♪』 死にかけたというのに 本当に単純な女である  
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