プロローグ

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今からおよそ12年前。私、深雪(ミユキ)と悠太(ユウタ)は出会った。 「今日から引っ越してきました、明石(アカシ)です。これ、つまらないものですが、良かったらお召し上がり下さいませ」 私が三歳の頃、近所に引っ越してきた明石家。 明石家には、私と同じ年頃の子供が二人いて、その長男が悠太だった。 ちなみに弟は渉(ワタル)。 近所に、他に子供がおらず、当時一人っ子だった私にとって、同年代は貴重な存在で、毎日三人で遊んでいた。 悠太はお兄ちゃんだけあって、とても面倒見が良くて、私も妹になったみたいに懐いていった。
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