プロローグ

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四歳になり、私と悠太は幼稚園に通い出した。 その頃、私に妹が出来た。 春に生まれたその子は、莉子(リコ)と名付けられた。 …春関係ねぇ~!っていうツッコミは無しな方向で。 私と悠太が幼稚園に通っている間、渉は毎日うちに来て、莉子を撫でたりあやしたりしていたそうな。 私と悠太も、赤ちゃんが可愛くて、幼稚園が終わると真っ先にベビーベッドに駆けつけたのを覚えている。 ぷくぷくのほっぺたをつついたり、手を握ったり、頭を撫でたり。 お姉ちゃんになったことで、急にしっかりしだしたと、ママは言っていた。
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