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「じゃあ、葵姉、行くよ」
「なんで聞くのよ」
「いや、いろいろ心の準備が…必要だから」
僕はタオルを濡らし、葵姉の体に近づける。
緊張のなか、葵姉の背中に優しく触れた。
「あぁん…」
「葵姉、変な声ださないで」
「だって、俊介が冷たいまま、いきなりつけるから」
「一応言っておいたじゃないか」
僕と葵姉はそんなんで盛りあがった。
だからだろう、紗英がいることに気がつかなかった。
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