「第一話」         平安浪漫~公の蕾が開くとき

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心配になった大志が池に近づくと 「捕ったりぃ」 勢いよく池から公が参上 口には鯉をくわえている 「こらっ、離してあげなさい。そして早く池から出なさい」 「はぁい、ごめんなさい」 大志にしかられ落ち込む公 「鯉だって生きているんです、無闇に命を奪ってはいけませんよ」 優しく公の頭をなでる大志 「うん、わかった。…へくしゅっ」 かわいいくしゃみとともに頷く 「ほら、こんな馬鹿な事をするから、早く着替えますよ」 二人の姿は屋敷へと消えていった
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