「第一話」         平安浪漫~公の蕾が開くとき

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着替えを終えた公と大志 縁側に座り大志が公の髪を結ぶ 「おとなしくしなさい、暴れたら痛いですよ」 聞いているのかいないのか 大志の膝の上で体を揺らす公 「いい天気だね、大志」 公がにこぱっとわらう 「そうですね」 大志も微笑み返す 「ずっとこうしていたいね。」 「ふふ、さぁ出来ましたよ」 「ありがと。」 しかし髪を結び終えても 公は膝の上からどこうとしない 「公、どうしました?」 そう聞くと公が膝の上で振り返り、寂しそうな顔でたずねた。
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