猜疑の視線

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 こんな事なら休めばよかった。そんな思いが浮かんでは、いや、そんな事をしては余計怪しいではないか、と心の中で反論する。そんな葛藤はいつしか少年を蝕み、同級生たちへの猜疑の目に変わっていった。  驚くべき事だが、少年は少女を殺したのが誰なのか今更になって疑問を感じたのだ。少女は学校の敷地内で殺されていたのだ。それなら、もしかして、このクラスの誰かが?  そんな思いから少年は教室内にいるクラスメイトの様子を窺う。
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