猜疑の視線

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 そんな視線が一人の同級生に止まった。その同級生も少年と同じように、少女が失踪した噂を聞くたびに引き攣った表情を浮かべているように、少年には見えた。  それは、似た立場にいる者同士のシンパシーだったかもしれない。しかし、少年は、少女を殺害した犯人がその人物であると確信を持った。
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