興味の行方

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 少女を殺した犯人がその同級生だと確信したとはいえ、少年はその人物に対して何かをしようと云うつもりはなかった。元々、少女が誰に殺されたのか、など考えもしていなかったのだ。今更どうこうしようという気持ちも浮かんではこなかった。その人物は少女の命を奪った。その結果、少年は少女の入れ物を手に入れることができた。そういうことでしかない。
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