-プロローグ-

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「確かに経済学などを習うために、わざわざ家を出る必要はない。しかしこれは、お前が当主になるため云々ではない、プレッシャーをかけるつもりはないが会社の未来も掛かってるんだ。だから、生半可な覚悟で勉強されては困る、それ故の一人暮らしなんだ。それとも何だ? サミチイのでちゅか~? パパやママや妹たちと離れるのが怖いんでちゅか~?」 「…………キモッ…」 「…………ウボァ…」 「で、二つ目の質問の解答は?」 「最悪の状況ってなんだって質問だったな、その質問には残念だが答えてやれん、俺も分かんないから」 グキャッ 「ウボァ…」 「ほら、最後の質問は?」 「あ、あぁ… 楓と千紗都はまだ知らないはずだ、そしてこの話しは俺からするつもりはない。 良いか、お前がしろ」 何その『邪魔くせぇからお前がしとけ』みたいな言い方は… いや、遠回しではあるがそう言ってるのか…
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