-プロローグ-

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今だに二人は泣きじゃくっている…… 親父はさっき『ママと話してくる』と言って書斎を出て行ってしまった。 多分、俺達を気遣って部屋を出たんだろう… もしくは、単にこの部屋の雰囲気に耐え切れなくなったか… いや、親父の事だ、きっと後者だろう… 結果的には前者も達成できてるんだけどな。 そんな事は置いといて、まずはこの二人と話しをしなければ… しかしまだ二人は泣きじゃくっている、だから俺は、二人をそっと抱きしめた。 『…ふぇっ?』っと二人は少し驚いていたが、すぐ俺の背中に腕を回してきた。 二人が落ち着いたのは、それから10分後であった。
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