星の降る夜

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そうして、しばらく2人して夜空を見上げる。 いくつもの光が浮かぶ冬の夜空に、時折描かれる光のライン。 詩音の言葉を借りるまでもなく、「幻想的」という言葉がよく似合う。 と、唐突に思い出した。 「そういえばお前、何か願い事あるんじゃなかったか?」 元々この企画を持ち出したのも詩音だし、みんながドタキャンしていってなお、行くと言ったのは詩音だった。 なんでそんなにこだわるのかと聞いた時に、そんな事を言っていたはずだ。 詩音は一瞬きょとんとした顔でこちらを見て、あ、と思い出したように頷く。 「そういえば、忘れてたよ」
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