6人が本棚に入れています
本棚に追加
そうして、しばらく2人して夜空を見上げる。
いくつもの光が浮かぶ冬の夜空に、時折描かれる光のライン。
詩音の言葉を借りるまでもなく、「幻想的」という言葉がよく似合う。
と、唐突に思い出した。
「そういえばお前、何か願い事あるんじゃなかったか?」
元々この企画を持ち出したのも詩音だし、みんながドタキャンしていってなお、行くと言ったのは詩音だった。
なんでそんなにこだわるのかと聞いた時に、そんな事を言っていたはずだ。
詩音は一瞬きょとんとした顔でこちらを見て、あ、と思い出したように頷く。
「そういえば、忘れてたよ」
最初のコメントを投稿しよう!