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おぉぉぉー、雅也さんゲームの村長みたいだ(エプロンを見ればイメージ崩壊するけどね)
俺は、ワクワクしながら雅也さんに訪ねた。
「守護者って何人くらい集めれば良いんだ?」
「………全員で12人だ」
12人……気が遠くなりそうな言葉(アハッ♪)
やっべー、現実逃避しちまった。
……俺、いつになったら平凡な生活に戻れるワケっ?
「村長……じゃなくて雅也さん、12人居るって事は一人くらいやる気を出さしてくれるピチピチ美少女が居るんだよね?」
キラキラで期待の眼差しを向ける俺に雅也さんは冷たい一言。
「姫君は、湊くんが産まれる前は女性だったんだよ?だから残念だけど守護者は全員男だ」
誰か……嘘だと言って……。
「俺、儀式と封印だけするから守護者は君達で探してくれるかな?いいとも!!」
「よくない!!何ふざけた事言ってんだ無理だ」
凄い剣幕で佐久間に言われるが、怯まないぞ!!
誰が男集めに気合いを入れるかーーーー!!!!
「なっ、何でだよ!俺……男になんか興味ない」
「守護者覚醒は、お前にしか出来ないんだ諦めろ」
諦められるかー!!
俺の叫びは虚しく腹時計で終わった。
ちょうど雅也さんの「朝食出来たよー」が原因だ。
まぁ、満腹になってから引きこもる事にして今は……。
「いただきまーす!」
「どうぞ」
「切り替え早いし…」
俺は、ご飯を食べながら幸せな気分に浸っていた。
―☆―
食事中に、佐久間が思いついたように雅也さんに言った。
「ジジイ、湊にアレ渡さなくて良いのか?」
「ああそうだった、湊くん」
「ふぇ?」
人が食事してる時に話が進んでる。
お爺さんは、俺にやけにデカい(昨日あったか?)ダンボールを持ってきた。
「何、俺…また引っ越し?」
「これは学校の制服とか教科書なんかが入ってるんだ」
学校……忘れてた、そうだ俺…学校辞めさせられたんだっけ?
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