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「ジジイはお前に言ってなかったのか?」
「……何を?」
「ジジイは人やモノを探す力があるんだ……お前の婆ちゃんの守護者だったんだってさ」
えっ?……えぇぇぇーーーーーー!!!!??
雅也さんは普通だと思ってたのに……説明してくれぇ~~~~。
大袈裟なリアクションをすると、佐久間はまたもやため息をした。
そんなにため息すると幸せ逃げちゃうぞ?(誰のせいだよ)
「お前の親父も守護者ってジジイに聞いたけど」
「いや、父さんは人間です……誰がなんと言おうと人間です!!」
「何故嫌がる?」
そりゃあ嫌だろ?
いきなり父さんは宇宙人です!なんて言われたら……(言ってない)
「嫌じゃないけど、ビックリした」
「だろうな、俺だって佐久間家が特殊な家だって聞いたのは中一の頃だったからな」
へぇ~、佐久間もいきなりだったんだぁ~。
俺なんてつい昨日だし……まだ頭が整理してないっつーか、脳みそがヌッチャヌチャっつーか(もうそりゃあベトベトでさぁ)
「どうした?頭抱えて」
「…いや、なんか気持ち悪く……ウップ」
「……吐くなよ、汚ねー」
それが病人に対する返事かっ……て…。
さっきから歩いてるけど、森の出口が見当たらない。
本当にあってるのか?
佐久間を見ると、慌てる風でもなく涼しそうな顔をしている。
コイツ……喜怒哀楽が激しいと思ったが、何考えてるか分からないかも……。
すると、佐久間が止まった。
それもその筈、俺が止まったから…。
かなり嫌そうな顔をしている。
そんな顔しなくたって良いじゃないか!!
俺も同じく嫌そうな顔をすると、何処からか出てきたか分からない銃の角で殴られた。
「……痛い」
頭を押さえてしゃがんだ。
あ~あ、たんこぶ出来てるよぅ~。
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