第一幕:王子様はツンデレですか?

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俺は、寝ている少年の近くに行った。 傷んでない(地毛?)白髪が揺れて、寝ている顔から見て一目で分かる。 (コイツ、絶対美形だろっ!!) 平凡な俺には分かる、佐久間もなかなかの美形だったし……羨ましい。 なんかムカつくから鼻摘んでやる。 「……んっ、んん」 眉間にシワを寄せても美形かよ!! なんか、自分を平凡に産んだ両親が憎らしく思えてきた。 すると少年は俺の腕を掴み、瞼をゆっくりと開けた。 「……何?」 おっ?やっと起きたか……って、やっぱり美形だよ…ムカつく。 ムカつくが、此処は忠告してやるのが親切だ(俺やっさしぃ~☆) 「こんな場所で寝てると風邪引くぞ!!」 忠告したら、少年は唖然としていた。 俺、別に可笑しな事言ってないよな?(不安) すると、唖然としていた少年は、口を開いた。 「………君」 「何だよ、文句あるワケ?」 「……可愛いね」 ………………………………………………………はい? 誰が誰を……………………………………………可愛い? すみません、少し思考停止です。 停止中…。 はい、直りました。 うわぁぁぁーーーーーーーーーー脳みそヤバいぞこの人っ!! 15年間平和に暮らし、女の子にモテた事も、お世辞でもカッコいいや可愛いなんて言われた事もない平凡顔の俺の何処が可愛いってぇ!? 説明してくれよ!! 俺は頭を抱えながら一時停止した。 「……固まった」 「そりゃあ固まるだろ……何を根拠に可愛いなんて男に平凡顔の俺に言うワケ?」 自分で平凡平凡言うのは虚しいが事実だ。 それに、女の子だったら喜ぶ程の爽やか笑顔でさ(後ろに幻想の花が見えるよ)……だが俺は男、可愛いなんて言われたらヘコむよ。 実際ヘコんだ。
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