第一幕:王子様はツンデレですか?

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須賀と青山…性格は問題ありだが、悪い奴らじゃなさそうだな(多分) いきなり初対面で下の名前を言うのはどうかと思うが……佐久間もそうだから、まぁいいや。 「じゃあ、俺ら帰るから……セキュリティーはダメダメだけど勝手に部外者は入っちゃダメなんだからな!」 勝手に……ではないが、一応頷く。 すると、起き上がった青山が俺を見る。 「また、会える?」 「……多分な」 苦笑いで答えると嬉しそうに須賀の方に行ってしまった。 俺は、下手に動くのは止めて佐久間が来るまで寝る事にした。 ―祐介side― いつもの通学路。 しかしなんか違う。 秀一が楽しそうにしていた。 俺はさりげなく訪ねる事にした。 「秀一、お前が俺以外の奴の傍で寝てるの初めて見たぞ、しかも膝枕なんてさ」 「……湊は、落ち着く」 「……気に入ったんだな」 「………」 秀一は頷く。 口数が少なくて、無口でクールと思われがちな秀一だが……実はボケーッとしてるだけ。 そして人見知り。 そんな秀一が気に入るなんて、何だか応援せずにはいられないだろ?幼馴染みとしてな。 すると今度は秀一が訪ねてきた。 「祐介は、相変わらず?」 「……そうだな、俺は姫君にしか興味はない」 「…………ふーん」 「お前も無関心だよな、姫君とか守護者とか妖刀もどうでも良いだろ?」
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