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須賀と青山…性格は問題ありだが、悪い奴らじゃなさそうだな(多分)
いきなり初対面で下の名前を言うのはどうかと思うが……佐久間もそうだから、まぁいいや。
「じゃあ、俺ら帰るから……セキュリティーはダメダメだけど勝手に部外者は入っちゃダメなんだからな!」
勝手に……ではないが、一応頷く。
すると、起き上がった青山が俺を見る。
「また、会える?」
「……多分な」
苦笑いで答えると嬉しそうに須賀の方に行ってしまった。
俺は、下手に動くのは止めて佐久間が来るまで寝る事にした。
―祐介side―
いつもの通学路。
しかしなんか違う。
秀一が楽しそうにしていた。
俺はさりげなく訪ねる事にした。
「秀一、お前が俺以外の奴の傍で寝てるの初めて見たぞ、しかも膝枕なんてさ」
「……湊は、落ち着く」
「……気に入ったんだな」
「………」
秀一は頷く。
口数が少なくて、無口でクールと思われがちな秀一だが……実はボケーッとしてるだけ。
そして人見知り。
そんな秀一が気に入るなんて、何だか応援せずにはいられないだろ?幼馴染みとしてな。
すると今度は秀一が訪ねてきた。
「祐介は、相変わらず?」
「……そうだな、俺は姫君にしか興味はない」
「…………ふーん」
「お前も無関心だよな、姫君とか守護者とか妖刀もどうでも良いだろ?」
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