第一幕:王子様はツンデレですか?

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「須賀って名前、嫌いなんだけど…」 青山は、あまり変わらない変化だが微かに笑った。 須賀は、自分の苗字が嫌いなのか不機嫌になっていた。 「じゃあ、俺はなんて言えば…」 「祐介って呼べよ、コイツも秀一ってさ!」 「呼んで?」 なんか2人して名前呼べコールをされると……これは、期待に応えるしかないなぁ~。 「それじゃあ、祐介と秀一って呼ぶな!」 「おう、それにしても部外者だと思ってたのに、此処の生徒だったんだな」 「ああ、今日から転校してきたんだ」 祐介は「へぇ~」って納得してたみたいで秀一も納得したらしく頷いていた。 すると、秀一は何かに気付いて首を傾げた。 「湊……ネクタイ」 「あ……忘れてた、付けなきゃダメ?」 「いや……そんなに規則は厳しくないんだけど…」 秀一は、俺の持ってたネクタイを取り結んだ。 「サンキュー」 何だろう、隣の佐久間がかなり怖い顔して見てるのだけれど……。 「じゃあ湊、また後で」 「おう、またな!」 俺と同じ学校なのがかなり嬉しかったらしく、王子の微笑をみせていた。 普段は見せない笑顔なので、道行く同級生達(女子限定)は皆メロメロになって倒れてく…。 そして、世界は破滅した。 いや、破滅してたまるかー!! 心のなかで叫んでいると、佐久間が話しかけてきた。 「湊、お前…須賀と青山と知り合いなのか?」 「ああ、昨日な!」 「……ふーん」 なんだ?その人をバカにした態度は……。 これでも名家、雪村家の子供なんだぞっ!!(あんまり自覚ないけど…) すると、佐久間はふと普段は見せなさそうな暗い顔をした。 「湊、アイツ等には呼び捨てで俺は苗字か?」 「……は?いや、俺…佐久間の下の名前忘れた」 グーで殴られた。
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