第一幕:王子様はツンデレですか?

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よりにもよってグーはないだろ? コブが出来たらどうすんだ!! 「殴ったね、親にもぶたれた事がないのにっ!!」 「……あるだろ?」 まぁ、結構沢山あったり……。 ……って、またぶった!! 「二度もぶったね!!」 「アホか、行くぞ」 「……………はい」 俺意志弱っ!! なんか、今日の佐久間怖いから反撃しない方が身のためだな。 ―☆― 「右側に職員室があるから、後は先生に任せて大人しくしてろよ」 何だよ、俺が何かしでかすと思ってないか? お前は俺の母ちゃんか!!(あ、いや父ちゃん?まぁ良いか) ……ってな訳で、此処は学校の校舎です。 昨日は見れなかったからなぁ~。 佐久間は、自分の教室に向かう前にこちらを振り向いた。 「……湊、俺の名前は佐久間祐…苗字は忘れても良いが名前は覚えろよ」 「…………………………分かったよ、祐」 すると、満足げに佐久……祐は去ってった(また佐久間って言うとめっちゃ不機嫌になるからな) それにしても、廊下長っ!! 職員室何処? 「真っ直ぐ歩いてればいつか見つかるよな」 長い廊下、もうどれくらい歩いただろうか。 足が痛いよぅ~、遭難するよぅ~。 そろそろ足が限界に近付き、床に座り込んだ。 すると、俺の真上から声がする。 「湊?どうしたの、眠たい?」 上を向くと、秀一のドアップがあった。 俺は、思わず叫びそうになった口元を押さえた。 秀一は間近で見ると心臓に悪い。 首を傾げてる秀一に恥ずかしながらも言った。 「……遭難」 「遭難?何処で?」 「此処で」 「………」 「………」 「大丈夫?」 おぉぉ~、こんなバカな俺に付き合ってくれてる秀一は優しいなぁ~。 ……だけど、なんか心配しまくりじゃない? そんなに、心配しなくても…………………やってた俺が罪悪感。 俺は秀一の手を借りて立ち上がった。 「秀一、職員室何処か知ってる?」 「………アッチ」 秀一に着いて行き何分か経過(時計無いから正確の時間がさっぱり…) ようやく着いた。 「多分、湊の担任は田中先生だと思うよ」 おぉぉ~、田中先生!! ……と、全然知らないんだけど……。 田中って、よく居る名前だなぁと思ってな。 俺の近くにも5、6人は居たぞ。 田中ワールドだな。 ……ん?さっきから誰に喋ってるかだって?
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