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「……これからやれば良いだろ……今の季節だと、桜祭があるな」
「さくら?…へぇ何をするの?」
「新一年生を迎える一年生に先輩達が劇を見せるって奴かな」
「秀一…祐介」
目の前には二人が居た。
……祐介、先輩なのに一年のクラスに来て良いのか?
後ろの視線がグサグサする(泣)
「佐久間と秀一は見る側だったから知らないと思うけど、人気があった劇のクラスは景品が出たんだぜ」
「マジで!!」
「……湊、お前そこかよ」
祐介は二年だから経験済みなんだな。
ワクワクしながら俺は祐介の話を聞いた。
「俺達のクラスは白雪姫をやったな」
「白雪姫役って誰!?可愛い美少女?」
「……祐介が白雪姫だよ」
一気に椅子からずり落ちた。
……まぁ祐介はギリギリで似合うと思うが…
今年は祐と秀一がメインになりそうだが、何だか二人はやる気無い?
「……劇なんか出ねぇ…裏方でいいや」
「湊がヒロインで出るなら王子やるよ」
「……えー、俺がヒロインだったらクラスの女子にボコボコにされるよ~」
「っお…俺だって湊がヒロインなら…」
「祐、どうした?モゴモゴ言って聞こえない」
俺達がコントみたいな事やってると、祐介は現実を言った。
「…でもよ、二年になったらクラス替えあんじゃん、同じクラスになるのか分かんないんじゃね?もしかしたら佐久間と秀一が同じクラスで湊ちゃんは隣のクラスかも………………あれ?どした、二人共」
なんか、二人は落ち込んでいた。
それを祐介と俺で突っついていたとさ。
―葵side―
私は今、神々の儀式……パーティーに来ている。
大勢の守護者や巫女達が居た。
私の守護者達はどっか行ってしまい私一人だった。
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