最終幕:王子様はお姫様ですよ?

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そんな事をしていると、少し照明が落ちてパーティー会場の中心にある扉が開いた。 そして会場が一気に女の子の声で埋め尽くされた。 「キャー!!」 「えっ、誰あの人達っ!!」 「雪村様の守護者達よ!!」 現れたのは湊様の守護者達。 いつもの顔ぶれだから私は慣れてるけど……改めて凄い人気。 守護者10人がやってくると、道を作るように騎士のように膝を地面に付いた。 そしてその道を歩く人物。 佐久間と秀一くんに引っ張られながら歩く、我らが姫君。 ………正直言って、誰あれ!? 何処からどうみても、可憐で可愛い姫……雪村家の評判そのまま。 そう…もはや女の子にしか見えない。 ……一度湊様の女装は見た事があるけど、さすが…としか言えない。 そんな事より私が目に止まったのが… 「……秀一くん」 守護者の正装も似合ってカッコイイ。 ……惚れ直しちゃいそう♪ あの三人組も守護者達にメロメロだった。 他の守護者達は湊様にメロメロみたい(湊様を知ってる私と静ちゃんの守護者達は違うけど…) ―湊side― あー、足がスースーするぅー……。 「なぁ祐、此処は女の子らしく"うふん"と言った方が良いか?」 「……黙っとけ」 横に居る祐に耳打ちをしたら却下された。
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