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えーっと、どこかでお会いしましたっけ?
そんなマヌケ面をした俺を見た少年は、あろうことか鼻で笑いやがった。
美形顔で笑われると、俺の存在全否定されたみたいでムカつく~。
「雪村家は姫君の中でも最も力が強いと聞いたが、実際は弱っちいな」
「なっ、何ワケわかんない事言ってんだよ!!雪村家?ウチはそんなに立派な家じゃねぇ!!」
「ああ…弱っちいだけだと思ったが、バカなのか……これは守る気も失せる」
他人にバカと言われると無性に腹が立つ。
それに守る?誰を?
もう何なんだよ、さっきから全然話がかみ合わない。
雪村家?誰かと勘違いしてるんじゃないのか?
そしてコイツは誰なんだ?
俺の名前を知っていた。
それにさっきの化け物は……。
「これは、ジジイに交渉して別の姫君に変えてもらうか」
「誰がジジイじゃと?」
少年が考え込んでると少年の背後から声が聞こえた。
俺は、少年の後ろを見るといつの間にかお爺さんが居た。
少年自身も気付かなかったらしくて、勢いよく振り返りお爺さんから離れた。
俺は、地図を見ながら一か八かで訪ねる事にした。
「…あのー、もしかして栗林雅也さん…ですか?」
「おぉ、君が蒼ちゃんの息子の湊くんかね?」
お爺さんこと雅也さんは、ニッコリ笑い俺を歓迎してくれた。
赤髪とは大違い♪(ゴキゲン)
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