平凡な朝に

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正幸の学校は学年ごとに色分けがされていて、正幸らの2年生は緑。正幸の自転車のシールも、何ものかの自転車のシールも緑色だった。 そして、正幸を期待させる要素がもう一つあった。その自転車はボディが水色、サドルとハンドルが茶色だという事。 その自転車にまたがる爽やかな女の子が正幸の脳内を占拠していった。 よし探そう。と決意したものの、きつね森はかなり広い。近くに人の気配もない。 この広さはいったい東京ドーム何個分だろう。いやちょっと言い過ぎた。木が生えまくっているからはっきりわからないが、かなりの広さであることは間違いない。 昔ここで死体がミイラになるまで発見されなかった事件があり、今でも何体かのミイラが発見されていないままだという噂があるほどだ。 多分嘘だけど。普通気付くでしょう、富士山の樹海じゃあるまいし。 探しても探しても誰もいない。というよりもう全体を歩ききったはずなのに誰もいなかった。 探すのやーめた。疲れてきたことだし、いつもの所で昼寝をするとしよう。
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