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今のは何だったんだ
それよりここはどこだ
雅治は混乱した
とりあえず立ち止まり一呼吸入れ落ち着きもう一度辺りを見渡すと半里ほど先に明かりが見えた
「誰かいるかもしれない」
雅治は明かりの方へ歩いていった
灯が近くなる。
どうやら宿のようだった。
明かりを見てほっとしたのか、急に疲れが押し寄せてきた。
倒れそうな雅治は宿の戸を叩いた。
「はいな?こんな時間に何だ?」
やたらと大きな男が出てきて、しげしげと雅治を見る
「入りな」
それだけ言って中に入れられた
「最近は多いんだよ あんたみたいな流れ者が
おっと安心しな、どうせ客も少ないんだ
部屋は好きに使っていいぜ」
その男は歩きながら雅治に話しかける
宿の中は明るく 人間の感触が久々に戻ってきたように感じた
雅治は疲れが押し寄せ 玄関に倒れこんでしまった
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