…時機脱線…

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雅治はいきなりの事が多すぎたせいか 食欲もわかず部屋に寝転がった 重い瞼を閉じ今までのことを整理することにした まずは何故タイムマシンがこの時代まで来てしまったかだ 一度は計算通りに裕也のいる場所にタイムワープできた だが一瞬の間をおいて、再び空間がよじれこの時代にきた 五郎に聞けばいいのだろうが そんな事を聞けば変な目で見られるに決まっている 今は自力で探るしかないようだ… 雅治は身体も脳も休める為に眠りについた 次の日 雅治は朝起きると身なりを整え五郎の所へ行き仕事を手伝わさせてもらうように頼んだ しばらく世話になる身の雅治はそれくらいはしないと気が済まなかった 「仕事っていってもな… うちは見ての通り小さい宿屋だ 俺一人で手が回るんだがな……」 「そこのところをなんとかお願いします!」 その時蘭が買い出しから帰ってきた どうやら体調はもういいらしい その時五郎がなにかをひらめいたかのように手を叩いた 「そうだ! 雅治!今日の夜、地元で祭がある 蘭を連れて行ってやってくれないか?」 「え!?ふ、藤田さん!? それはちょっと…」 「お、お父さん!急になにを言ってるの!?」 「お前は最近働きすぎだ 昨日のあれも疲れが溜まってたんだろう それと雅治!」 「は、はい!?」 藤田は雅治をキッと睨みそのあとニッコリと笑った 「これがお前の最初の仕事だ 二つ目の仕事が欲しければしっかりとこなすんだな」
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