…平成埃侍…

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8月16日 とうとう蝉もこの夏の暑さには敵わなかったようだ 外は汗だくで歩き続けるサラリーマンのため息と車の走る音だけが交わっていた 11時40分 坂口雅治は今日も連れの裕也とコンビニの前で先程買ったアイスクリームで上がりきった体温下げるかのように勢いよく食べていた 「あちー あちーよ雅治~」 「うるせーな じゃあ学校行けばいいだろうが」 「あんなとこ行けるかよ! 俺達を邪魔物扱いしやがる奴らのところなんかに…」 2人はいわば不良と言われる学生だ 大学受験も一年をきったというのに教師も親からさえも見離されていた
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