…平成埃侍…

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思わず聞き返した 裕也が…死んだ? 時が止まったかのような錯覚に陥った さっきまで聞こえていた時計の針が進む音も自分の質問に再度答える洋子の声もなにもかも聞こえない 何分たっただろう いや、実際はほんの1秒位だったと思う 雅治は心を取り戻し 走り出した 「裕也が死ぬわけないだろ」 おそらく自分自信に言っていた 裕也は死なない じゃあなぜこんなに必死に走っているんだろう 体中が悲鳴をあげているのがわかった 暗い廊下には足音だけが響いていた しかしすぐに別の音と合流する 女性の啜り泣く音だった すぐに美奈だとわかった 美奈に手を差し延べようとした時、視界の隅に開けっ放しの暗い部屋が見えた 動きを止め部屋の中に入る そこには眠っている裕也の姿があった ゆっくりと揺する 反応がない 強く揺する 反応がない
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