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身なりを整えた雅治は10歳ほど若返ったかのような姿になっていた
不安と期待が入り混じりながら雅治はタイムマシーンの電源を入れた
ついに長年追い掛けていた裕也の影を掴むまでもうすぐそこまで来ていた
キュイィィィィン
タイムマシンは何かを回転させたような音をあげた
「…すげぇ」
タイムマシンの外を眺めながら思わず感嘆の言葉がもれた
周りの風景は歪みあらゆる変化を見せた
体にもマシンにも変化はなかった
今だけは…
「やっぱり光の速さで進む事で周りの質量が増加して皆が止まってるみたいだ」
そう言いつつ勉強している時励ましてくれた美奈
そして相対性理論を確立したアインシュタインに感謝していた
ブウゥゥゥン
「もうすぐ…もうすぐ会える」
雅治の瞳は現代の風景とは違い晴れ渡った空のようだった
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