893

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~倉庫の中~ 「むぐ…むぐぐぐぐ…!!」(こ…こんな事をして…許さないんだからね!!) 亀甲縛りにされた団長は必死に訴えかけているが、893には伝わらない。 「あぁ??ちっと黙れやおっさん!!てかなんであんなおっさんが人質なんだよ!?もう少し人選んでこいやぁ!!」 「すんません…」 893の兄貴がどうしようもないおっさんを連れてきたパシリの説教をしていた。 「こんなおっさんに一体誰が金を持ってくんだよ!!」 その言葉にショックを受けた団長は静かに涙を流した。 「き…きっと、どっかの金持ちっすよ!シルクハットかぶってるし…」 言い掛けると兄貴のグーがパシリの頬にめり込む 「うるせぇ!!俺は…俺はぁ!!もっと綺麗なねぇちゃんが…!!」 兄貴の頬に涙が伝う… 「あ…兄貴…」 パシリも涙目になる… 「う…うぅ…」 お互い向かい合いながら涙を流す。その脇で団長は何故が申し訳なさそうにしていた。
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