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「何だ。またライオンをいじめているのかね」
背後から話しかけられ、ふと後ろを振り向くと、タキシードを着こなしシルクハットを鮮やかに被ったメタボリックなおじさまが立っていた。
「何だ…おやっさん(団長)か」
ふと立ち上がりピエロは牢屋越しに団長と向き合う
そのピエロ、ゆうに二メートルはあろうかという長身と、見事に引き締まった肉体で十中八九の人々が畏怖の念を抱くだろう風格をしていた。
「いじめてるなんて人聞きの悪い…俺はただ一緒に遊んでいただけさ」
背後を振り向いた隙を見逃さず、襲いかかったライオンに裏拳を打ちながら淡々と語るピエロ
「そうか…」
裏拳でノビてしまったライオンを哀れそうに見ながら団長は次の言葉を紡ぐ
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