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大ちゃんは通り過ぎようとしたピエロの肩を掴む。
「待て!お前を生きて返すわけにはいかねぇんだ。今日ここで逝ってもらう。」
ピエロは大ちゃんの方を振り向かず立ち止まった。
「大ちゃん…貴様の言う事がいまいち理解できぬな。詳しく説明してもらおうか。」
大ちゃんはピエロの肩から手を外すと静かに…だが確実にピエロに聞こえる声で語り出した。
「つい、先日893の兄貴とパシリの事を覚えているか?その件なんだが…」
大ちゃんの話によると先日の893の一見でパシリが親分にチクったらしい…
可愛い兄貴がピエロの不思議なマジックで、あられもない姿に成り果てた事に激怒し、刺客として大ちゃんを送り込んだとか…
しかし当のピエロは皆目見当がつかない。
何故ならピエロは兄貴を笑顔にしたはず…
感謝はされども、恨まれる筋合いはない…
ピエロは大ちゃんに説明しようとした。
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