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無数のピンポン球が猛スピードでピエロに向かう。
しかしピンポン球はピエロの前で全て消えてしまった。
「な!?」
大ちゃんは驚きを隠せなかった…何故ならピンポン球の全てがピエロの両の手に収まっていたからだ。
「そ…そんなバカな…初めて見る者は一発も打ち返せた事がない技なんだぞ…何故…?」
ピエロはピンポン球を宙回すように放り上げ、ため息をついた。
「大ちゃん。サーカスのピエロにはジャグリングと言う技がある。大ちゃんがどんなに速い球を打ってきても、俺は感覚で全てキャッチ出来てしまうんだよ。」
大ちゃんは信じたくなかった。
世界一と呼ばれるプレイヤーのサーブが目の前のただのピエロに全てキャッチされた事を…
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