刺客

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高い破裂音と共にピエロは仰け反る。 大ちゃんは打ち終わった構えから動かない… 効いたのか?はたまた効いていないのか? その二言だけが、大ちゃんの頭の中をグルグルと渦をまく。 ピエロはゆっくりと体勢を立て直す。 口から若干の血を流しながらも微笑み、話し出した。 「ラケットを壊す事が出来ても…たった一人のピエロは壊す事ができねぇみたいだな…」 大ちゃんは負けを確信した。 須魔手は大ちゃんにとって最強の技。 これが効かねば後は何も残っていない。 ショックを受けた大ちゃんは、大きくうなだれてしまった。
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