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「まだうなだれるのは早い。」
ピエロはそっと大ちゃんに手を差し伸べる。
「夢の時間はまだ始まったばかりだ…」
大ちゃんはふと顔をあげた。
その目は一片の曇りもない、それは輝かしい瞳だった。
「ピエロ…」
大ちゃんはピエロをただ見つめ続けた…
「大ちゃん…貴様はただ目標を見失っていただけだ…」
そう言うと、ピエロは大ちゃんの額に手を当てた。大ちゃんはそこで目を瞑る。
「世界一…しかも圧倒的な実力…それでは見失うのも無理はない…」
ここでピエロは大ちゃんの額に当てた手をすっと戻した。
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