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「……ついに此処まで来ましたね。」
そう呟いたのは一人の小柄な青年。
黒い髪に黒い瞳、白くはあるがどこか黄身を帯びた肌。その身に纏う衣服は些か戦いには不向きと思われる白を基調とした服。腰には刀を提げていた。
「――さん、上司がお呼びです。すぐに来るようにと…」
「…分かりました。すぐにお伺いします。」
足音がしたので警戒しつつ後ろを振り向くと、同じ部隊の青年兵が呼びに来ていた。青年は青年兵に返事をすると、上司のいるだろう駐屯地へと向かった。
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