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「またお会い出来た事を喜びたいのですが、こんなときです。…それも不可能ですね?」
菊は柔らかく微笑んではいるものの、口元は笑っていなく冷たい視線で相手を見、ただ淡々と言の葉を述べた。
「…あぁ。」
対するアーサーも短く、どこか苦々しそうではあったが、菊の言葉にゆっくりと頷いた。
すると、また菊が口を開いた。
「貴方たちに信念があるように、私たちにも信念があります。…皆さんとも約束をしました。…それを果たさなくてはなりません。」
菊とアーサー。
二人はお互いに、今を共に生きる仲間がいた。
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