8人が本棚に入れています
本棚に追加
家事は好きだった。体が弱くて家にいることが多かったから。
家から出ない私は色も白かったし、体も華奢だった。みんなと普通に遊ぶことも出来なくて、いじめられたこともあった。
でも、朝子だけは私のことを馬鹿にしたりしなかった。
いつでも私の味方だった。
「朝子……」
やめて!
朝子に引っ張られ、足元に引いてあったマットが滑った。
私たちはバランスを崩して倒れ込んだ。
空中を落下していく私の目の前に、さっき朝子が座っていた椅子の背もたれが迫ってきた。
最初のコメントを投稿しよう!