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初夏の陽射しが眩しく、西側の窓のブラインドを下ろし、机の書類を片付け帰ろうとしていた時、ドアをノックする音がした。
「はい、どうぞ」
凛子はドアに近づき声をかけた。
すると、静かにドアが開きその扉の向こうからおずおずと言う感じで、サングラスをかけた女性が顔を覗かせた。
「あの……川上凛子さんでしょうか?」
「はい、そうですが。
どうぞ、お入り下さい」
「はい…」
女性は返事をすると、スルリと部屋に入ってきた。
グレーのスーツに白のブラウスと言うシンプルな装いだったが、その仕立てのいいスーツに女性がセレブだと言う事が想像出来た。
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