『願い』

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「願いは叶ったから、これでうちに帰れるね。」 手錠をかけた男の後ろに立っていた少女に語りかける。 少女はニコッと笑うと、再び闇の中へ消えていった────。 さすがにこの歳になると、たった1ヶ月の張り込みもこたえるな。 問題は、手がかりが幽霊だったってことを、署長が信じてくれるかってことだ。 パトカーのサイレンが鳴り響く冬空を見上げながら、私は仲間の到着を待った。
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